ビジネスのかんさつ日記
写真撮影の時、背景ペーパーが緩やかにカーブして立ち上がっているのを見たことありますか?
「背景をRにする」とも言います。
今回は、背景をRにする理由をお話をしていきます。
いきなり結論から申しますと、「背景の境界線をなくすため」です。
今回も実験をしながら解説していきます。
目次
まず、背景をRにしない場合から実験していきましょう。
↓撮影風景としてはこんな感じ。
※今回の被写体はドルチェグストのカプセル「スタバのキャラメルマキアート」です。ウチにいらっしゃるお客様で人気No.2です。(人気No.1はラテマキアート)
撮影してみると、↓の写真のように机と壁の境界線が出てしまいます。
それはそうですよね。机と壁に境界線があるからそれがそのまま写るワケです。
「別にそれでもいいじゃん」という感想でしたらそれでもOKですが、ちょっと素人写真感というか、現実的なイメージになり、「事務所の棚の上で撮ったの?」という印象になりますよね。
写真を見る人によっては、気になる人は気になっちゃうと思います。
↓少し引きで見てみるとこんな感じ。現実的。
では、背景をRにしてみましょう。
被写体を置いた位置より、少し後ろから緩やかに上へ背景ペーパーを立ち上げます。
するとどうでしょう。
↓このようになります。
この方が美しいですね。どこが床でどこが壁か分かりません。よく考えるとちょっと異空間な感じです。
ちなみに①も②も、ライティングとアングルはほぼ同じです。
(トップライトと左からのライトのストロボ2灯でさっと撮っただけですが)
ライティングが同じでも、現実的な印象がなくなりちょっとプロ感が出ますね。
もちろん、プロ感を出すことが目的ではなく、背景の余分な情報(境界線など)がないので、商品だけに目がいくようになります。←これが一番大事。
↓ちょっと引きで見るとこんな感じ。引きで見ると現実的ですが、寄ると(アップだと)非現実的になります。これが写真の面白いところですね。
ちなみに、Rにするときに気をつけていただきたいのが、商品の「影」がRの部分まで伸びないようにすること。
ペーパーが立ち上がっているので、そこに影が落ちると影も上方向に伸びてしまいます。写真に違和感が生じてしまいますので注意しましょう。
背景をシンプルにして、被写体のみに注目して欲しい場合は、背景をRにしましょう。これは白い背景でなくてもカラーのペーパーでもOKです。
被写体が人物や大型商品など大きなサイズでも、大きなサイズの背景ペーパーがあればRにすることができます。
背景ペーパーは横幅やロールの長さが色々ありますので、被写体に合わせて選びましょう。
「サツチク」では、撮影する環境構築(壁・天井の色や、他の光の遮り方)のコンサルティングも含めてご提供しています。
背景のこともWEB打ち合わせにて相談いただけますので、分からないことがあればご質問ください。
みなさまの日々のプロモーション活動・ブランディング活動が良いものになりますように。
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