真因分析とは?〜表面的な原因に惑わされない問題解決の核心〜

経営の現場で起こる多くのトラブルや業績不振の裏には、「見えている原因」と「本当の原因(=真因)」が存在します。
表面的な原因だけを追って対策を講じても、再発防止にはつながりません。真の問題を見極め、根本から解決することが経営改善の第一歩です。
この記事では、「真因分析とは何か」「なぜ重要なのか」「どのように行うのか」を整理して解説します。
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目次
真因分析とは何か
「真因分析(Root Cause Analysis)」とは、問題の根本的な原因(=真因)を特定するための分析手法です。
現象としての「問題」はあくまで結果にすぎません。
真因分析では、その結果を引き起こした「構造的・本質的な要因」を探ります。
例:製造業での不良品増加のケース
- 表面的な原因:作業者のミスが増えた
- 真の原因:教育不足や作業標準書の不備、工程設計の問題
このように、「人のミス」ではなく「仕組みの問題」が真因であることが多くあります。
真因分析が重要な理由
① 再発防止につながる
表面的な原因に対応するだけでは、一時的な改善しか得られません。真因を突き止めて対策を講じることで、同じ問題を繰り返さない仕組みをつくることができます。
② 効率的な経営改善が可能になる
問題の根っこを解決することで、部分的な修正に終わらず、全体最適が実現します。時間・コストの無駄を削減できる点も大きなメリットです。
③ 組織の学習能力を高める
真因分析を通じて、「なぜ起きたのか」「どう防ぐか」を考える文化が根づき、組織全体の課題解決力が向上します。
真因分析の主な手法
真因分析にはいくつかの代表的な方法があります。問題の性質に応じて使い分けることが効果的です。
(1)なぜなぜ分析(5 Whys)
トヨタ生産方式で有名な分析手法。
「なぜ?」を繰り返し問うことで、表面的な原因の奥にある真因を特定します。
例:納期遅れの真因を探る
- なぜ納期が遅れたのか? → 部品の調達が遅れた
- なぜ調達が遅れたのか? → 発注が遅れた
- なぜ発注が遅れたのか? → 見積もりの承認に時間がかかった
- なぜ承認に時間がかかったのか? → 上長不在時の代行ルールがなかった
→ 真因:承認プロセスの設計不備
(2)特性要因図(フィッシュボーン・ダイアグラム)
問題の原因を「人・機械・材料・方法・環境」などの要素に分類して整理する手法です。
製造業だけでなく、サービス業や事務業務の改善にも応用可能です。
(3)パレート図
発生頻度や影響度の高い原因を特定するのに有効な手法。
「重要な少数の原因(Vital Few)」に集中して対策を講じることができます。
真因分析の進め方
- 問題を明確化する
現象を具体的なデータで把握し、どの範囲の問題を分析するか定義する。 - 事実を集める
現場観察・ヒアリング・数値データをもとに、推測ではなく事実を整理。 - 原因を洗い出す
特性要因図やブレインストーミングで可能性を網羅。 - なぜなぜ分析で深掘りする
仮説を検証しながら、最も根本的な要因を特定する。 - 真因に対する対策を立案・実行する
対症療法ではなく、再発を防ぐための仕組みづくりを行う。 - 効果を検証し、仕組み化する
改善が定着したかを確認し、標準手順や教育に反映する。


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よくある落とし穴
- 「人のミス」で分析を止めてしまう
- データではなく感覚で原因を判断してしまう
- 対策が「再発防止」ではなく「応急処置」に終わる
- 真因が分かっても、組織として対策を継続できない
真因分析は一度やって終わりではなく、仕組みとして継続する文化づくりが重要です。
参考文献(おすすめ書籍)
デンソーから学んだ本当の「なぜなぜ分析」 [ 倉田義信 著 ]
トヨタの問題解決 [ (株)OJTソリューションズ ]
原因分析 構造モデルベース分析術 [ 飯塚悦功 著 ]
まとめ
- 真因分析とは、問題の根本原因を特定するための分析手法
- 表面的な原因にとらわれず、「なぜ?」を繰り返す姿勢が重要
- 再発防止・効率化・組織学習に直結する経営の基本スキル
- 継続的な分析と仕組み化が、強い組織づくりの鍵
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