これまでに「損益計算書(P/L)」、「貸借対照表(B/S)」、「キャッシュフロー計算書(C/F)」について、それぞれの特徴と読み方を解説しました。
本記事では、これらの財務諸表をどのように組み合わせて分析し、実際の経営戦略に活用するかについて解説します。
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目次
各財務諸表は、企業の異なる側面を示していますが、それぞれが独立しているわけではありません。実際には、これらを組み合わせて見ることで、企業の財務状況をより深く理解することができます。
たとえば、損益計算書は企業の利益を示すものであり、貸借対照表はその利益がどのように資産や負債として反映されているかを示します。また、キャッシュフロー計算書は、その利益が実際に現金として企業にどれだけ入ってきているか、あるいは流出しているかを確認できます。
これらを組み合わせて分析することは、企業の経営状況を多角的に把握し、将来的な戦略に生かすために非常に重要です。
損益計算書で示される利益は、最終的には貸借対照表の純資産(株主資本)に影響を与えます。営業活動によって得られた利益は、貸借対照表の「利益剰余金」に蓄積され、企業の資本構成を強化します。
たとえば、損益計算書で黒字を計上していても、貸借対照表で負債が増加していれば、その利益は借入金の返済に使われる可能性が高く、手元の現金が減少するリスクがあります。
逆に、利益が純資産として蓄積されていれば、企業の安定性が向上し、将来の投資活動に向けた資金が確保されることになります。
営業活動から得られるキャッシュフロー(CFO)が安定してプラスであれば、企業の本業が現金を生み出し、その資金を投資活動に回すことが可能です。
投資活動によるキャッシュフロー(CFI)がマイナスであれば、企業は積極的に設備投資やM&Aなどを行っていることがわかります。
しかし、営業キャッシュフローがマイナスで投資キャッシュフローもマイナスであれば、企業は現金が不足している可能性が高く、資金調達や借入れの必要性が増すことになります。このような場合、財務活動によるキャッシュフロー(CFF)を利用して資金調達を行うことが必要です。
財務活動によるキャッシュフロー(CFF)がプラスであっても、その理由によっては注意が必要です。例えば、新たな借入金を調達している場合、その資金が本業の成長にどれだけ寄与しているかを確認することが重要です。
営業キャッシュフローが安定していれば、借入金を返済するための資金もスムーズに確保できますが、営業キャッシュフローが不安定な場合、借入金返済に対する懸念が増します。
また、財務活動によるキャッシュフローがマイナスの場合、企業は利益を上げた上で配当金や借入金の返済を行い、資本の健全性を保とうとしていることを示しています。資金の流れを見て、長期的な資金計画を立てることが、経営戦略において重要な要素となります。
最終的に、これらの財務諸表を総合的に分析することで、経営者は次のような判断を行うことができます。
財務3表を組み合わせて分析することは、企業の経営状況を総合的に理解するための重要なステップです。損益計算書で利益が計上されていても、キャッシュフローや資本構成を考慮しないと、経営の実態が見えなくなります。
これらの分析を駆使して、企業の成長戦略や資金計画を最適化することが、経営者にとって重要な使命です。
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