ビジネスのかんさつ日記
– 高松 智史 著 “フェルミ推定の技術”
NTTデータ時代の同期、タカマツさんが新書「フェルミ推定の技術」を出版されました。
もう、タイトル見た瞬間に「やられた感」。
嫉妬とかいう次元の感情ではなく、「さすが!」という第一印象でした。
著書2冊目にして「フェルミ推定」を題材に持ってくるセンス。
脱帽という他ないです。
そしてたまたま東京に仕事で行ったので、無理を言ってタカマツさんのオフィスにお邪魔しました。お互いのスケジュール的に朝の8時半〜9時の間だけ会えるチャンスがあって奇跡。南青山にオフィス構えていてスゴイです。朝の忙しい時間帯にありがとうです。
オフィスもクレイジーでした。
タカマツさんとは新卒で入社したNTTデータの同期で、同じ金融事業本部だったため研修などで何度か一緒になりました。
内容は忘れたけど、グループワークで(当時研修を少し舐めていた)ボクは、タカマツさんにコテンパンにされた記憶があります。。キレがすごかった。将棋で一瞬で詰まれたような感覚になったのを覚えています。
いつの間にかNTTデータからBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に転職して、マネージャーになり、起業して、ガンガン先を走っていっちゃいましたね。
もう9年くらい前だと思いますが、タカマツさんの会社「株式会社KANATA」のWebサイト(http://kanata-win.jp/)も撮影・制作させてもらいました。
いつだったかな?
ボクもNTTデータから転職していたし、しばらく連絡は取り合っていなかったのですが、
2010年にボクが世界一周するタイミングでFacebookか何かでコンタクト取ったら、「ワタシもこの前まで世界一周していたよ。サジさんどっち周りで行くの?西?東?」って。
いや、すごい偶然、というか、いつもボクより遥か前に前に行っているタカマツさんです。
刺激が過ぎます。
「フェルミ推定の技術」、発売すぐに早速Amazonで購入して読ませていただきましたが、そこにはタカマツさんワールドが溢れていてジャバジャバでした。
最高。そして分かりやすいし、何よりも読んだらフェルミ推定に興味が湧き、日常にビジネスに役立つ。
最高じゃないですか。
フェルミ推定とは何か?というのは本を読んでいただければすぐに分かりますが、タカマツさんの言葉を借りると「未知の数字を常識・知識をもとにロジックで計算すること」です。
例えば、タカマツさんの本にも例題がありますが
・コンビニの1日の売上高
・美容院の市場規模
・コインロッカーの市場規模
・デジタルカメラの市場規模
・キャンプを趣味にしている人の数
というような数字を推定しようという非常に楽しい技術です。
戦略立案・事業計画・新事業開発・未来予測など、ビジネスの戦略を練る上ではとても重要ですよね。
大好き。
計算を使いますが、基本的には四則演算ができればOKです。
特に著書の中でボクが好きなのが、第5章の「フェルミ推定の話し方」。
普通、話し方までこういうビジネス書で書く?笑
確かに話し方はビジネスにおいて非常に重要で、せっかくフェルミ推定をしてもそれが相手に伝わらなければ意味がありません。タカマツさんの経験も含めて書かれていて、その重要性が分かります。
ほんとファンタスティック。
ワードセンスがクリエイティブ。
ボクも、(後出しジャンケンだけど、)フェルミ推定は小学校5年生くらいで習ってもいいんじゃないかなと思うくらい重要だと思っています。
社会科見学とかで、「では今日行った科学館の年間来場者数はどれくらいでしょう?10分間グループでフェルミ推定して発表してね」なんて課題があっても良いと思う。ないかな?
フェルミ推定は「答えのないゲーム」なので、今どきの教育にはとってもマッチするんじゃないですかね?
たまに息子とお風呂で新規事業を考えるゴッコをするのですが、市場規模や1日の売上を考えられるようにフェルミ推定的な話もしています。なんとなくこの市場狙おうか、では戦略になりませんからね。
もちろん顧問先でSTPする時などもフェルミ推定で市場規模の算出をしたりもしますが、タカマツさんの著書ほどは話せてなかったです。反省です。
「フェルミ推定はいろんな方に知って欲しいよね」と話したらお土産に何冊かいただきました。太っ腹!
早速、ここ数日でお会いした顧問先やうちのスタジオに来ていただいた方にプレゼントしています。
ということで、全然本のレポートでもなんでもないけど、、、
Amazonランキングで1位になったり、紀伊國屋で1位になったり、重版するのもワカリマス。
コンサルを目指す方はもちろん、普段の日常においても、カフェに行くのも、ジムに通うのも、コンビニ行くのも居酒屋行くのも、視点が変わって面白くなります。
いい意味で、世の中の見方が変わってしまうかもです。
続編も決定されたそうで、次の著書も楽しみです。
しかし、刺激的ですよタカマツさん。
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