財務分析の方法③ 生産性分析 | 効率的な経営のための指標

企業の経営分析において、生産性分析は欠かせません。売上や利益を増やすためには、単に売上高を伸ばすだけでなく、どれだけ効率よく利益を生み出せるかを考えることが重要です。
本記事では、生産性を測る主要な指標とその活用方法について解説します。
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目次
生産性分析とは?
生産性分析とは、企業のリソース(人材・設備・資本)をどれだけ効率よく活用して成果を上げているかを評価するための分析手法です。特に、以下のような視点が重要になります。
- 労働生産性:従業員1人あたり、または1時間あたりの生産性を測る
- 資本生産性:投下した資本がどれだけ効率よく利益を生み出しているかを評価する
- 設備生産性:設備や機械がどれだけ有効に活用されているかを確認する
主要な生産性指標とその読み方
(1)労働生産性(1人あたりの付加価値)
計算式:
労働生産性 = 付加価値 ÷ 従業員数
この指標は、従業員1人あたりがどれだけの付加価値を生み出しているかを示します。付加価値とは、売上総利益(粗利益)や営業利益のことを指すことが多く、企業の利益創出力を表します。
活用ポイント:
- 業界平均と比較し、自社の労働生産性が高いか低いかを判断する
- 労働生産性が低い場合は、業務効率化やデジタル化を進めることで改善を図る
(2)労働分配率
計算式:
労働分配率 = 人件費 ÷ 付加価値 × 100(%)
労働分配率は、生み出した付加価値のうち、どれだけを人件費に充てているかを示します。高すぎると利益が圧迫され、低すぎると従業員の待遇改善の余地があることを意味します。
目安:
- 50~60%程度が標準
- 70%を超えると利益率が低下し、経営の持続性に課題がある可能性
改善策:
- 業務効率化や自動化を進め、同じ人員でより多くの付加価値を生み出す
- 適切な人件費コントロールを行い、利益を確保する
(3)資本生産性(総資本回転率)
計算式:
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本
資本生産性は、投入した資本がどれだけ売上に貢献しているかを示す指標です。企業が持つ資産(工場、設備、在庫、現金など)をどれだけ有効に活用しているかを評価できます。
ポイント:
- 1.0倍以上が望ましい(業界によって異なる)
- 数値が低い場合、遊休資産の見直しや在庫管理の最適化が必要
(4)設備生産性(固定資産回転率)
計算式:
固定資産回転率 = 売上高 ÷ 固定資産
この指標は、工場や設備などの固定資産がどれだけ効率的に売上を生み出しているかを示します。設備投資の効果を測る重要な指標です。
活用例:
- 数値が低い場合、設備の稼働率向上やシェアリング活用を検討
- 逆に数値が高すぎると、設備不足や過剰稼働の可能性があるため注意
生産性分析を活用した経営戦略
生産性分析の結果をもとに、以下のような改善策を検討できます。
- 労働生産性の向上
→ 業務のデジタル化、AI・RPAの活用、スキルアップ研修の導入 - 労働分配率の最適化
→ 人件費の適正管理、インセンティブ制度の見直し - 資本生産性の向上
→ 不要な資産の売却、在庫管理の最適化 - 設備生産性の改善
→ 設備の稼働率向上、レンタル・リースの活用
参考文献(おすすめ図書)
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まとめ
- 生産性分析は、企業のリソースをどれだけ効率よく活用できているかを測る重要な手法。
- 主要な指標には、「労働生産性」「労働分配率」「資本生産性」「設備生産性」などがある。
- 生産性を向上させるためには、業務の効率化や適切な資産運用が鍵となる。
- 財務分析のスキルを高めるには、実践的な書籍を活用し、日々の経営に役立てることが必要。
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