ビジネスのかんさつ日記
category: 中小企業診断士
一般社団法人中部産業連盟さんにて中小企業診断士養成課程の実習インストラクターをさせていただきました。
中小企業診断士養成課程とは、中小企業診断士資格の1次試験を通過された方だけが通える中小企業庁が示すガイドラインに基づいたプログラムです。
実習とは関係ありませんが、
建築家 坂倉準三氏の設計による中産連ビルはいつ見ても美しいですね。
タイル・窓の配置、重厚感。すごい存在感です。
実習はこの南にある新館で実施しているのですが、毎日眺めるだけでも良い存在です。
中産連ビルについて
ここ数年、社会人の「学び直し」が注目されています。
リスキリングとも言われますね。
2022年の記事ですが、日本経済新聞の「40代からの学び直し 専門家が選んだ役立つ資格は」にて第1位だったのは「中小企業診断士」でした。
中小企業診断士とは、経営コンサルタントの唯一の国家資格です。
中小企業の経営の現状について診断し、課題や戦略を立て、助言する仕事をします。
「中小企業」と名前が付きますが、実際には経営学の基礎や戦略の考え方などのスキルを身につけられるため、大企業にお勤めの方も学び直しで勉強されていることも多いです。
私も30代で学び、取得しました。
企業に助言するための資格ではありますが、企業内でもそのような思考があると経営に役立つため、診断士の思考を身につけて仕事に役立てたいと考えるビジネスマンの皆さんも多いようです。
私は中小企業診断士の養成課程で指導もしておりますが、30〜40代はもちろん60代・70代の方でも学びに来られる方も多くいらっしゃいます。
どのような業種でも使える思考なので、製造業・小売・IT・メディア・デザインなど様々な業種の方がいらっしゃるのも面白いです。
ただ、10代・20代は認知度は低そうですね。
学習時間の目安は、1次試験で1,000時間と言われています。
私も1日3時間×1年の学習で合格できましたので、ちょうど1,000時間くらいでした。
ただ、そのような時間を確保することや、もし資格の学校や養成課程に通うのであれば多くの費用も必要のため、学びたいなと思いつつも実際に学習するのは難しいという方も多いと思います。
弊社では、診断士の資格取得を目指すためというよりは、社内で診断士的思考を身につけたいという企業さん向けに、伴走型の社員研修という形式で指導プラグラムを提供しています。
貴社内でチームを組んでいただき、実際の業務に関係する内容で伴走型で戦略立案方法を学んでいただきます。
社内人材の育成を一歩進めたいとお考えでしたらお気軽にご相談ください。
– DXセミナー資料より
10月5日(水)に、愛知県美浜町の美浜町商工会さんにて、小規模事業者のためのDXセミナーを開催させていただきました。
残念ながら、日本はIT後進国と呼ばれるほどになってしまいましたが、昨年発足したデジタル庁を契機に行政のDX化が促進されつつあり、それに伴い民間のDX化を促しています。
欧米だけでなく、近隣のアジアの国々は当たり前のようにDXが進んでおり、日本だけがアナログを突き通すのはビジネス的にも大きな損失があるでしょう。
キャッシュレス化ひとつを見ても、日本の普及率は大きく出遅れています。
コロナ前の2019年にフィンランドに行った時、念の為現金を1万円分ユーロに両替しましたが、帰国までほとんど現金のユーロは使用しませんでした。手間と手数料が勿体無いだけでした。
– 経済産業省 DXレポートより
以前、経産省のコロナ前のDXレポートにて「2025年の崖」として、DX化をしなかった場合の経済損失が12兆円、DX人材の不足43万人と報告がありましたが、危機感を抱き始めて大企業ではDX化とデータ分析等ができるDX人材の育成に乗り出しています。
おそらく、これからますますデジタル化に環境変化していくでしょう。
これは大企業だけでなく、中小企業、小規模事業者、フリーランスも同じことが言えます。ビジネスのDX化と人材育成はどの事業者でも必須の取り組みになります。
デジタルが苦手、という方もいらっしゃると思いますが、まずは「DXとは何か?」を知ることから第一歩がはじまります。知識が少しでもインプットされると、デジタルへの恐怖心は少なくなります。
– DXセミナー資料より
今回はDXを知り、DXをはじめるきっかけづくりとしてお話しさせていただきました。
ご参加いただいた事業者の皆様、ありがとうございました。
世の中の環境は変化していきます。そして日本には変化を味方にできるポテンシャルがあります。
うまく活用して日本のビジネスがもっともっと強くなるよう、我々も頑張らなければならないですね。
久しぶりに豊橋に仕事で行く機会がありましたので、お亀堂さんの「ブラックサンダーあん巻き」をお土産で買って帰りました。
個人的に、とても思い入れのある商品です。
地元・豊橋の2企業がコラボしてとっても話題になっている「ブラックサンダーあん巻き」。
「あん巻き」×「ブラックサンダー」という、「もっちり」と「さっくり」の異色のコラボが、分かりやすい特徴と、美味しさで大変人気があるそうです。
これまでは「つぶあん」や「こしあん」「白あん」のようなオーソドックスの商品がメインでしたが、ある時ブラックサンダーとコラボして発売されました。初めて食べたとき、その意外性と食感でびっくりするくらい美味しかったのを覚えています。
この掛け算の違和感を持たせる組み合わせが、素晴らしいマーケティングのひとつ(Product:商品開発)になっているんですよね。
「あん巻き」×「ブラックサンダー」
「もっちり」×「さっくり」
「和」×「洋」
「伝統」×「お菓子」
顧客に分かりやすい特徴は拡散力も高く、本当に強いです。
味や品質は重要なのはもちろんですが、ネーミングもストレートで素晴らしいです。
豊橋は路面電車も走っていて、たまにラッピングカーでもブラックサンダーあん巻きの広告を見かけることもできます。これはマーケティングの4Pの中のPromotion(プロモーション)のひとつ。
メディアに取り上げられる要素が盛りだくさんなので、TVなどの影響も多いと思いますが、良いマーケティングですよね。
ボクも豊橋に行くたびに家族に買って帰ります。
↓Webサイト見ていたら、「ブラックサンダーあん巻きの美味しい食べ方」ですって。レンチンしてみようかな。
どうやら全国区のTVにもよく紹介されるようで、会計中に店員さんにお聞きしてみたら、TVで紹介されたらネットでの注文が増えるそうです。
このご時世なので、ネットでも購入できるのはいいですよね。
ネットで買えるようにすることで、流通面(Place)もうまくマーケティングできていらっしゃいます。ちなみに最後の4P、Price(価格)は8個入りで1,400円だったかな?ちなみに店頭だと単品でも購入できます。
ついでに季節限定の「小倉バターあん巻き」と「焼き芋のあん巻き」も買ってしまいました。。。
味違いという商品展開によるクロスセルにやられました笑
個人的にはお亀堂さんのツイッター「あん巻き太郎」が三河弁なのも嬉しい!
明日(14日)からブラックサンダーあん巻きのネット販売開始するでね♥そして、秘密のケンミンshowも♥
1ヶ月間の限定だもんでよかったらどうぞ♥https://t.co/eFfFZghbiC#ブラックサンダーあん巻き pic.twitter.com/KVDrrgk3Xl— あん巻き太郎【お亀堂公式】豊橋応援企業 (@okamedo_jp) October 13, 2021
また数ヶ月後にも豊橋に行く予定がありますので買わせていただこうと思います。
今度の期間限定は何かなぁ?
中小企業診断士は一度資格を取得したら一生ものの資格…ではなく、5年ごとに更新が必要の資格です。
更新の要件として、「(1)専門知識補充要件」「(2)実務要件」の大きく2つあり、今回は「(1)専門知識補充要件」である「理論政策更新(理論政策)研修」を受講してきましたのでそのお話をしたいと思います。
参考までに、中小企業診断士の更新要件ですが、中小企業庁のHPに以下のように記載されています。
(1) 専門知識補充要件
以下のいずれかを合計して5回以上の実績を有すること。
1) 理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。
2) 論文審査に合格したこと。
3) 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導したこと。(2) 実務要件
以下のいずれかを合計して30日以上行ったこと。
1) 診断助言業務等に従事したこと。
2) 実務補習を受講したこと。
3) 実習、実務補習を指導したこと。— 中小企業庁HPより
この中の(1) 専門知識補充要件の「1)理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。」にあたるものが、今回受講した研修です。
こちらは、主に「新しい知識の補充に関する要件」として実施されている研修です。
社会の環境は日々異なりますので、コンサルタントも日々新しい情報・知識を手に入れる必要があります。そこで開催されているのが「理論政策更新(理論政策)研修」です。
4時間程度、さまざまなテーマで講義を受講します。
ちなみに受講代は6,300円。(2021年時点)
今回、ボクが受講した時のテーマは以下の3点でした。
1限目:新しい中小企業政策について
2限目:中小企業のIT利活用支援
3限目:リピーター戦略と知的財産を活かした企業成長の実現
1限目は、毎年アップデートされる中小企業白書の概要を、重点ポイントを中心に講義いただきました。
みなさん中小企業白書ってご存知ですか?中小企業庁が取りまとめ・公表している中小企業の動向がデータで読むことができます。
中小企業の動向を数字(財務面や取り組み面など)で読み取れる他、補助金に関してやマーケティング動向、デジタル化についてなどさまざまな情報が読み取れます。今回は特にコロナ禍直撃時であるため、コロナ前・後での変化が読み取れます。
このような情報ソースから、「事実」をインプットしていくことが戦略立案において重要になります。
2限目は、動画を活用した中小企業の業績向上についてでした。
動画は完全にプロモーション戦略の一部になっており、それにより成功している中小企業も多く存在します。
動画といっても「プロに依頼する内容」と「自社で日々撮影していく内容」とはコンテンツの戦略(意図)が異なりますので、ここでも「戦略」を持つことが大切です。
そのため、このような「広告クリエイティブ」を考える思考が、中小企業診断士にも求められるようになっています。
戦略考えたり、絵コンテ作ったりですね。この辺はボクの本業ですので大好きです。
最後は、リピーター戦略と知的財産を活かした企業成長の実現についてでした。
内容は詳しくお伝えできませんでしたが、素晴らしい内容でした。
今後の成長が鈍化することが予測される市場において、経営理念・ビジョン・課題の抽出から戦略を練り直し、データの活用・デジタル化、働き方や顧客満足度の向上まで中長期で支援し、財務的にもかなりの改善をされた事例を講義いただきました。
リピーターの概念がなかった事業を、リピーター戦略を打って出たり、知的財産を活用したりと、外部環境にうまく経営資源と投資で戦略を打ち出し成功している例でした。
こういった実務レベルでのお話が聞けるのも、理論政策更新(理論政策)研修の良いところですね。
本当に楽しいです。中小企業診断士しか聞けないのはもったいないくらいです。
次回も楽しみです。
経営理念・経営ビジョン策定から機能戦略までフルパッケージの『経営全般コンサル(1-A)』、事業計画作成など経営戦略以下に特化する『経営戦略立案コンサル(1-B)』、事業ごとの戦略立案である『新事業開発コンサル(1-C)』『既存事業リブランディングコンサル(1-D)』があります。
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